著者
宮川 道夫 小林 康之 鳥羽 啓 石井 望
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-II, 情報・システム, II-パターン処理 (ISSN:09151923)
巻号頁・発行日
vol.83, no.12, pp.2810-2821, 2000-12-25
被引用文献数
10

注視位置情報を利用したヒトとコンピュータとの円滑な情報伝達を目的とし, 無拘束で自由な体の動きを許容した注視点検出手法を開発した.PSDカメラにより眼球回転中心を, またCCDカメラにより角膜の曲率中心をステレオ計測し, ビデオ信号処理と推定演算により注視点を求める.無拘束状態で注視点を検出するため, カメラと眼球間の距離に応じて眼球反射光が広がりをもち輝度値も低下する.検出精度が低下しないよう, AGC回路や輝点の中心座標を算出するパルス中心位置計測回路を備え, 精度の高い注視点検出を可能としている.また, コンピュータ使用時の頭部変動量をPSDカメラで測定・評価し, 頭部の最大移動量を算出した.その結果, コンピュータ使用時の頭部変動は本システムの計測範囲内に収まることを確認した.

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