著者
安井 隆宏 田村 孝之 小口 正人 喜連川 優
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. DE, データ工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.99, no.203, pp.79-84, 1999-07-23

分散メモリ型並列データベースシステムは, スケーラビリティに優れており, 近年の大規模化しつつあるデータベース処理に非常に適しているといえる。しかしながら, ノード数が増えると, ノード間の負荷に偏りが生じ易くなる。この問題を解決するために, 我々は, ライトディープハッシュ多重結合演算の結合演算フェーズにプロセッサ間でハッシュラインの移動を行い負荷の均等化を行う動的負荷分散アルゴリズムを提案し, PC 100台をATMスイッチで結合したPCクラスタシステムを用い, 30ノード規模での実験と検討を行って来た。今回, 我々は処理ノード数の増大に対し問題となる主記憶の制限を緩和すべく, ハッシュテーブル及びマイグレーションテーブルを動的に再構築する機構を導入した。本稿では, 実験結果から本動的負荷分散手法の100ノード規模の環境における有効性を示す。

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