著者
北 研二 林 敏浩 矢野 米雄
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ET, 教育工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.93, no.60, pp.67-74, 1993-05-22
被引用文献数
1

従来のAI手法に基づいた言語学習システムでは、システムの扱える領域が狭い範囲に限られており、システムの持っている知識も人手に頼って作られてきたために統一性に欠けるなど様々な問題点を抱えていた。本稿では、従来型のシステムの持つこれらの問題点を打開することのできる、新しい言語学習のパラダイムーコーパスに基づいた言語学習(corpus-based language learning)-を提案する。「コーパスに基づいた言語学習」は様々なテーマを包含するきわめて肥沃なパラダイムであるが、本稿では特にコーパスからの知識獲得に焦点を絞る。我々は、「効率的な言語表現」と呼ばれる概念を導入し、これらの表現をコーパスから自動抽出する方法について述べる。「効率的な言語表現」は、人間の言語活動において広い範囲をカバーすることのできる表現であり、言語学習システムが初心者にまず教えなければならない重要な表現であるといえる。

言及状況

Twitter (1 users, 1 posts, 0 favorites)

こんな論文どうですか? コーパスに基づいた言語学習 : 実用的なシステムをめざして,1993 http://ci.nii.ac.jp/naid/110003192425

収集済み URL リスト