著者
籠嶋 岳彦 赤嶺 政巳
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-II, 情報・システム, II-パターン処理 (ISSN:09151923)
巻号頁・発行日
vol.83, no.6, pp.1405-1411, 2000-06-25
被引用文献数
18

本論文では, ピッチ周期の変更によるひずみを考慮して, 生成された合成音のひずみが最小になるような音声素片を解析的に生成する方法を提案する.本方式では, 音声素片を用いて合成された音声のひずみを表す評価関数を定義し, この評価関数を最小化するような音声素片を解析的に求めることによって音声素片を生成する.評価関数は, 合成音声と自然音声の波形の2乗誤差によって定義され, 音声データベースより切り出された, 様々な基本周波数の多数の音声セグメントを, 学習のトレーニングベクトルとして用いる.合成器による処理を経て得られる合成音声のひずみを評価し, 音声素片の生成にフィードバックすることから, ここでは本方式を閉ループ学習に基づく解析的生成法と呼ぶ.diphoneを合成単位とする合成器の音声素片を生成する実験を行い, 提案法によって合成音声のひずみが減少し, 合成音声の主観的な品質が向上することを示す.

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こんな論文どうですか? 閉ループ学習に基づく最適な音声素片の解析的生成(籠嶋 岳彦ほか),2000 http://t.co/q3NEUNGAml
こんな論文どうですか? 閉ループ学習に基づく最適な音声素片の解析的生成(籠嶋 岳彦ほか),2000 http://t.co/ugsqOGv8

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