著者
長尾 智晴 安居院 猛 長橋 宏
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-II, 情報・システム, II-情報処理 (ISSN:09151923)
巻号頁・発行日
vol.76, no.3, pp.557-565, 1993-03-25
被引用文献数
60

本論文では,任意の点列としてあらかじめ与えられたモデル図形に相似な図形を,ノイズを多く含む2値画像から抽出する手法について述べている.原画像中の相似図形の位置,拡大倍率,回転角度はすべて未知とする.この抽出処理は,モデル図形を原画像中の図形に重ねたときに,最もよく重なるときのモデル図形の重心のx,y座標,拡大倍率,回転角度を求める処理であり,これら四つのパラメータによる空間において,図形の重なりを評価値にしたときの最大値探索問題とみなすことができる.そこで本論文では,最適値探索手法として知られている遺伝的アルゴリズムの考え方を用いた遺伝的手法を提案している.本手法では,特に,探索空間に対する前処理,および親の個体の適応度に応じた遺伝規則の調整を考慮したアルゴリズムを提案している.そして,本手法がこのようなパターンマッチングの問題に有効に適用できることを,実験結果を用いて示している.

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こんな論文どうですか? 遺伝的手法を用いた2値図形のパターンマッチング(長尾 智晴ほか),1993 http://t.co/vdkpHpAa
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