著者
乾 敏郎
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NC, ニューロコンピューティング (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.103, no.392, pp.19-24, 2003-10-17

アリストテレスは模倣こそが人間の基本的機能であると説き、社会心理学においては親子関係のような社会関係にある場合、模倣学習が重要であることが指摘されている。一方、バンデューラは、観察学習を、社会現象を説明する一つの基礎過程として注目した。さらに人間は、日常生活において適切な行動を選択するためにさまざまなエピソードを内的にシミュレートする能力を持っている。そして、このようなメンタルシミュレーションは高度な創造性の基礎をなす機能であると考えられる。本論文ではまず、身体部位道具化現象に関する臨床検査の結果を報告する。ここでは、左頭頂葉障害の患者と健常者において、身体部位道具化現象の理解や、生成、検出などを比較した。次に模倣と行為の系列の予測学習に関するfMRI実験の結果を紹介した。最後に、模倣とパントマイムの脳内メカニズムについて考察を行った。

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