- 著者
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唐澤 信司
- 出版者
- 一般社団法人電子情報通信学会
- 雑誌
- 電子情報通信学会技術研究報告. NC, ニューロコンピューティング
- 巻号頁・発行日
- vol.98, no.673, pp.193-200, 1999-03-18
- 被引用文献数
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神経細胞のごときインパルスだけを信号どする知能システムでは、情報圧縮して応対を選択し、情報圧縮を解除して出力を司令する機能が必要である。神経細胞は、特定の条件の時だけインパルスを発生する解読器の接続で情報を圧縮する。他方、多出力の[OR]接続および抑圧性[AND]回路による多入力[OR]動作で情報圧縮を解除する。また、神経細胞でループ回路を作ると、ループに取り込まれたインパルスは循環し続け、循環する度に外部にインパルスを発生する。これらの回路要素を組み合わせて、脳と類似な動作機能を電子回路で実現することができることを示す。