著者
星野 真人 村越 一支 中村 清彦
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NC, ニューロコンピューティング (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.100, no.490, pp.47-52, 2000-12-01

短期記憶には、"magical number"といわれる7±2項目程度の容量限界が存在することが知られている.また、反応時間に着目して、記憶項目数がある値を越えると反応時間が急激に増大するようなnew magical number4±1も提唱されている.課題の中にはこのnew magical numberが現れない課題も見られる.本研究では、このnew magical numberの発現が、視覚刺激を被験者が学習済みか未学習かに依存していることを調べるため、知り合いと知らない人物の顔画像提示による心理物理実験を行った.その結果、(1)知り合い画像提示でmagical numberの増大が見られた.このことは短期記憶保持に対する長期記憶の効果を示している.また、(2)new magical number周辺で、反応時間の増大勾配が飽和していくという現象が見られた.このことは、被験者がnew magical number4±1近辺で、直列悉皆走査から記憶の走査戦略を変えているということを示している.

言及状況

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@HayanieMozu あと、ついでに見つけたこの論文、中身はスマホからだと見れなかったけど、アブストラクトの(2)、4±1あたりで記憶方法が変わるんじゃないかって指摘、おもしろい。 https://t.co/Rch0xHuBwr
何故MTG初期手札が7枚で、今のTCGは5枚が主流かの話ねQT ronbuntter RT uzu_are: new magical number4±1 という話もありますね。論文の中身が気になるのですが http://ci.nii.ac.jp/naid/110003233783

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