著者
佐藤 高弘 中川 匡弘
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. HIP, ヒューマン情報処理 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.102, no.534, pp.13-18, 2002-12-13
参考文献数
6
被引用文献数
34

「怒り」,「悲しみ」,「喜び」,「リラックス」などの4種類程度の感情に対応した10ch.程度の脳波信号を基準とし,フラクタル次元解析を用いた信号処理と認識処理によって各感性を定量的に評価する手法として,感性フラクタル次元解析法を提案する.頭部に配置したn個の電極間の電位差に対するフラクタル次元解析により得られる_nC_2個の変数の組を感情の特徴量として用い,これに線形写像などによる簡単な認識処理を適用することにより,各感情の強度を定量的に評価する.提案手法では,武者ら[l]による従来手法に比べ,認識に用いる感性の特徴量の数を同条件下で1/3に,同認識率下では1/9程度にまで抑えることが可能である.また,認識手法として線形写像を用いて行った評価実験では,学習時に用いていない脳波データに対する認識率の比較において,従来手法に比べて平均約30%の認識率向上がみられた.

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こんな論文どうですか? フラクタル次元解析を用いた感情の定量化手法 : 感性フラクタル次元解析法(佐藤 高弘ほか),2002 http://t.co/tfIYTNaa7Y
こんな論文どうですか? フラクタル次元解析を用いた感情の定量化手法 : 感性フラクタル次元解析法(佐藤 高弘ほか),2002 http://t.co/9G1zkTCerZ

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