著者
和田 有史 野口 薫
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. HIP, ヒューマン情報処理 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.99, no.582, pp.33-38, 2000-01-21

本研究は重みづけモデルを検証した.重みづけモデルとは, S効果(Kappa効果)において"物理的な力の表象"が時間評価に対して重みづけ的に働くと仮定するモデルである.実験では, 斜線上に三つの円を以下のように呈示した.一つめの円と二つめの円は坂を降るように呈示した.三つめについては二つめ, 三つめ間の時程(1550, 1850ms), 三つめの円の移動距離(短, 長), その方向(登り, 降り)の要因を操作した.課題は二つめ, 三つめ間の時程の長さを評価することであり, 出力は予め学習したshort, medium, longの時間弁別であった.結果は, 円に対する重力と, 上に牽引する力の表象が時間知覚に影響することを示しており, 重みづけモデルを支持した.

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こんな論文どうですか? "物理的な力の表象"は時間知覚に影響するか? : S効果における重みづけモデルの検証(和田 有史ほか),2000 http://id.CiNii.jp/NtSFL

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