著者
北原 格 大田 友一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. PRMU, パターン認識・メディア理解 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.102, no.532, pp.43-48, 2002-12-13
被引用文献数
1

大規模空間における自由視点映像生成では,広大な範囲を移動する観察者に対して適切な見え方を再現・提示する必要がある.十分に高精細な3次元形状モデルが用意されていれば,この変化に対応することは可能であるが,大規模空間中に存在する対象物体全てを記述するためには,膨大な計算コストとデータ量が必要であり,実時間処理実現の問題となる.一方,処理速度向上のために3次元形状モデルの解像度を必要以上に低下させることは,生成映像の画質劣化の原因となる.我々は,断面の集合によって自由視点映像を生成するために必要な3次元形状データを効率的に表現する手法を提案し,生成画質と計算コストやデータ量の問題を解決している.さらに,本手法は,対象物体の3次元形状を復元する自由視点映像生成手法と,復元しない手法の特長を併せ持つという長所があり,表現力の高い自由視点映像提示の実現が可能である.本稿では,この大規模空間に適した3次元形状表現手法を用いた自由視点映像生成処理の実時間化と高画質化への取り組みついて述べる.実際に1台のPC上で実時間生成提示システムを構築し,提案手法の有効性を確認する.

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大規模空間における自由視点映像生成では,広大な範囲を移動する観察者に対して適切な見え方を再現・提示する必要がある.十分に高精細な3次元形状モデルが用意されていれば,この変化に対応することは可能であるが,大規

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