5 0 0 0 複合現実感

著者
田村 秀行 大田 友一
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会誌 : 映像情報メディア (ISSN:13426907)
巻号頁・発行日
vol.52, no.3, pp.266-272, 1998-03-20
被引用文献数
63 6

「複合現実感」 (Mixed Reality) は, 現実世界と仮想世界を融合した複合環境の構築・描画技術で, これまでのVRの限界を打破する先端技術として期待されている.本稿では, 電子的な仮想世界を現実世界の情報で補強するAugmented Virtualityと, 現実世界に立脚しここに電子データを重畳するAugmented Realityに大別し, それぞれの最新技術動向を概観し, 今後の応用分野について展望する.

2 0 0 0 OA 複合現実感

著者
田村 秀行 大田 友一
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会誌 (ISSN:13426907)
巻号頁・発行日
vol.52, no.3, pp.266-272, 1998-03-20 (Released:2011-03-14)
参考文献数
26
被引用文献数
19 6

「複合現実感」 (Mixed Reality) は, 現実世界と仮想世界を融合した複合環境の構築・描画技術で, これまでのVRの限界を打破する先端技術として期待されている.本稿では, 電子的な仮想世界を現実世界の情報で補強するAugmented Virtualityと, 現実世界に立脚しここに電子データを重畳するAugmented Realityに大別し, それぞれの最新技術動向を概観し, 今後の応用分野について展望する.
著者
糟谷 望 北原 格 亀田 能成 大田 友一
出版者
The Institute of Electronics, Information and Communication Engineers
雑誌
電子情報通信学会論文誌 D (ISSN:18804535)
巻号頁・発行日
vol.J97-D, no.9, pp.1385-1393, 2014-09-01

本論文では,自由視点映像技術を用いた一人称視点映像生成処理において,一人称視点映像らしくかつ快適に視聴できる映像を獲得する仮想カメラの運動モデルを提案する.モーションキャプチャシステムによって計測した歩行・走行時の人間の視点の移動軌跡を解析し,動作を構成する運動をモデル化する.これらの運動モデルに基づいて仮想カメラの位置を決定することにより,提示映像に一人称視点らしさを与えられることが期待される.一方で,仮想カメラを大きく運動させることは見づらさの原因となることが知られている.そこで,上述した運動を選択的に反映させた選手視点映像を生成し,映像の一人称視点らしさを高めつつ見づらさを引き起こしにくい撮影視点の運動モデルを主観評価実験により求める.評価実験の結果,視点の上下動を再現した場合,映像が一人称視点映像らしく,他の運動に比べて見やすい映像が生成されることが分かった.
著者
谷口 倫一郎 大田友一 美濃導彦 石黒 浩 桑島 茂純 和田 俊和
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告コンピュータビジョンとイメージメディア(CVIM) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2002, no.2, pp.85-87, 2002-01-17

「大量カメラを用いなければ得られない情報とは何か」、「大量カメラを用いたシステムにおいて通信が果たす役割」、「大量カメラを用いたシステムの今後の展望」などのテーマについて各パネラーの意見を述べ、これをもとにして「大量カメラとネットワーク」の今後について展望する。In this panel, we will discuss varieties of topics, e.g.,``What is the intrinsic information obtained only by mass-camera system?'', ``What is the role of `communication' in mass-camera system?'', ``Future systems based on mass-camera''. Through the discussions, we hope to have a vision of the future in this research field.
著者
南谷 真哉 北原 格 亀田 能成 大田 友一
出版者
日本バーチャルリアリティ学会
雑誌
日本バーチャルリアリティ学会論文誌 (ISSN:1344011X)
巻号頁・発行日
vol.13, no.3, pp.363-373, 2008
参考文献数
16
被引用文献数
5

This paper proposes "Remote Shared Mixed-Reality" that enables multiple users in distant places to share a same Mixed-Reality space. In this paper, we propose a novel face-to-face tabletop type remote collaboration system to share the same tabletop MR space by two users sitting in distant places. In order to realize the system, the system has to execute the all processes, capturing, sending, and rendering the appearance of users, real/virtual objects in real time.
著者
大田 友一 尾野 徹 秋道 慎志 藤田 米春 井上 誠喜 斎藤 英雄 北原 格 大城 英裕 藤野 幸嗣 金出 武雄
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. PRMU, パターン認識・メディア理解 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.100, no.633, pp.17-22, 2001-02-15
被引用文献数
4

現実空間を多数のビデオカメラで撮影した映像を統合して仮想化現実空間を構成し、臨場感の高いコミュニケーションを可能にすることを目指して進めているプロジェクトについて述べる。多数の2D映像と、それらを加工することにより構築される3Dモデルを、CV技術とCG技術を駆使してシームレスに統合することにより、受け手の視点選択の自由度と実時間性を両立させた自由視点映像スタジアムを開発していく。特に、多数の固定カメラと少数の可動カメラの併用により画質を飛躍的に向上させる技術を開発するとともに、現実のスタジアムの空間に複数のカメラを設営した大規模な実験を行うことによって、実用化のために要求される開発課題の検討を実証的に進めている。
著者
大田 友一 亀田 能成 北原 格
出版者
筑波大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2006

監視カメラの映像を加工して歩行者が持つ携帯型情報端末に提示することにより、死角領域を可視化する技術を開発した。このため、1)携帯型情報端末の位置・姿勢推定技術、2)監視カメラ映像を歩行者の視点に変換し違和感なく整合させるための幾何的整合技術と光学的整合技術、3)可視化した映像の重畳方式、4)視点ナビゲーション技術、5)監視カメラ映像にたまたま写り込んでいる人物のプライバシを保護するため技術、に関する研究開発を行った。
著者
向川 康博 中村 裕一 大田 友一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-II, 情報・システム, II-情報処理 (ISSN:09151923)
巻号頁・発行日
vol.80, no.6, pp.1555-1562, 1997-06-25
参考文献数
12
被引用文献数
32

本論文では, あらかじめ用意された複数の顔画像を適切に組み合わせることで, 任意方向から見た任意表情の顔画像を生成する手法について提案する. 頭部の3次元形状や, 表情変化のための精密なモデルを用意する必要はない. 顔表面上に配置した特徴点の, 任意方向・任意表情の場合の2次元座標は, 少数の基底ベクトルの線形結合で表現できる. 更に, 特徴点を頂点とする三角形パッチに, 複数の顔画像から得られるテクスチャを重み付け平均してマッピングする. さまざまな表情をもつ顔画像を用意し, 実際の表情変化を素材として用いることで, 自然な表情の見え方を生成できた.
著者
北原 格 大田 友一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. PRMU, パターン認識・メディア理解 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.100, no.633, pp.23-30, 2001-02-15
被引用文献数
18

近年のコンピュータの処理能力やビデオ機器の発達にともない, 多視点カメラによって撮影された映像データを融合し, そのデータを元に自由視点からの見え方を提示する研究が盛んに行われている.本稿では, 「観察者への提示を前提とする」という最近のCV研究の流れに沿って3次元モデル生成手法を再考し, 自由視点に対して適応的に配置された平面上の2次元形状の集合によって3次元形状を表現する手法を提案する.向き, 分解能, 間隔を調整することで, 自由視点に対して適応的に平面を配置する手法と, 配置した平面に対する自由視点の移動許容範囲について述べる.提案する3次元モデルによる3次元形状復元、及び自由視点映像生成の手法について説明し, 最後にCGモデラーを用いた定量的な検証実験により, 平面を適応的に配置する手法の有効性を確認した.
著者
池田 克夫 大田友一 上野 恵美子
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.26, no.5, pp.862-869, 1985-09-15
被引用文献数
6

分かち書きされていない日本文手書き原稿の認識において 文字認識の後処理として 単語および単語間の接続の二つのレベルで検定を行い 文字認識率を向上させることを試みた.文字認識の結果は 各文字位置に対する10個の候補文字として与えられる.この候補文字列中から 語彙辞書を用いて可能性のある単語を抽出する.さらに 単語間の接続条件した接続テーブルを用いて接続検定を行うことにより 文法的に合法な文字列を構成しうる文字のみを拾い上げる.語彙辞書や接続規則の構成は コード入力された文章の構文解析の場合と異なり 欠落や暖昧な文字を多数含む候補文字列との照合を必要とする 手書き文字認識処理の性質を考慮したものとなっている.本処理により 正解文字が第1位に現れる率である第1位認識率が 文字認識段階での第2?3位認識率にまで向上する.また各文字について10個ずつ与えていた候補文字を 1?3個程度に減らすことができるので 文字選択の操作が容易になると考えられる.
著者
尾関 基行 中村 裕一 大田 友一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. PRMU, パターン認識・メディア理解 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.100, no.442, pp.31-38, 2000-11-09
被引用文献数
8

マルチメディアコンテンツ製作のための映像取得支援システムについて述べる.まず, 撮影時に注目すべき対象を分類し, それぞれに適したカメラワークをまとめ, 自動撮影を実現する上での問題点を明らかにする.次に, それらの問題を解決するカメラ制御アルゴリズムを提案する.さらに, 話し手の発話情報と動き情報を用いて, 映像にタグを付ける手法について簡単に提案する.本研究では, 以上の枠組みを用いてプロトタイプシステムを構築した.これを用いてプレゼンテーションの撮影・提示実験を行い, 実際のカメラマンによるカメラ操作との比較を行うことによって, その有効性を確認した.
著者
住谷 司 亀田 能成 大田 友一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. PRMU, パターン認識・メディア理解 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.363, pp.81-86, 2008-12-11

本論文では,撮影画像中のSIFT keyを元に,その撮影対象空間の三次元情報を陽に求めることなく,画像上で撮影対象空間の重複度合を定量化する手法について提案する.撮影対象空間の重複度合解析は,多カメラでの空間モニタリングにおける重要な課題の一つである.モニタリングでは観察方向が重要な情報なので,撮影対象空間の重複度合いは,空間自体の重なりだけでなく,各カメラの視線方向も考慮して定量化されなければならない.本研究では,移動カメラであれ,固定カメラであれ,同一空間内で撮影しているカメラが同一方向から重複して撮影している部分空間を計測対象とし,その見かけの大きさを定量化する.本稿では重複する部分空間を検出するためにSIFT keyを用い,各画像で共起して発生するSIFT key集合を求め,撮影対象空間の重複度合いを画像上でのSIFT key集合の外接矩形で定義する.特に,移動カメラのように画像間に時間的連続性が期待できる場合は,まずSIFT keyの追跡を行い,一定期間以上追跡ができたSIFT key集合に基づいて重複度合いを求める.このSIFT key追跡のために,フレーム間での近傍拘束を導入する.実験により,移動カメラが固定カメラの近傍を通る様子を定量化できることを示す.
著者
北原 格 大田 友一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. PRMU, パターン認識・メディア理解 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.102, no.532, pp.43-48, 2002-12-13
被引用文献数
1

大規模空間における自由視点映像生成では,広大な範囲を移動する観察者に対して適切な見え方を再現・提示する必要がある.十分に高精細な3次元形状モデルが用意されていれば,この変化に対応することは可能であるが,大規模空間中に存在する対象物体全てを記述するためには,膨大な計算コストとデータ量が必要であり,実時間処理実現の問題となる.一方,処理速度向上のために3次元形状モデルの解像度を必要以上に低下させることは,生成映像の画質劣化の原因となる.我々は,断面の集合によって自由視点映像を生成するために必要な3次元形状データを効率的に表現する手法を提案し,生成画質と計算コストやデータ量の問題を解決している.さらに,本手法は,対象物体の3次元形状を復元する自由視点映像生成手法と,復元しない手法の特長を併せ持つという長所があり,表現力の高い自由視点映像提示の実現が可能である.本稿では,この大規模空間に適した3次元形状表現手法を用いた自由視点映像生成処理の実時間化と高画質化への取り組みついて述べる.実際に1台のPC上で実時間生成提示システムを構築し,提案手法の有効性を確認する.