著者
北原 格 大田 友一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. PRMU, パターン認識・メディア理解 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.100, no.633, pp.23-30, 2001-02-15
被引用文献数
18

近年のコンピュータの処理能力やビデオ機器の発達にともない, 多視点カメラによって撮影された映像データを融合し, そのデータを元に自由視点からの見え方を提示する研究が盛んに行われている.本稿では, 「観察者への提示を前提とする」という最近のCV研究の流れに沿って3次元モデル生成手法を再考し, 自由視点に対して適応的に配置された平面上の2次元形状の集合によって3次元形状を表現する手法を提案する.向き, 分解能, 間隔を調整することで, 自由視点に対して適応的に平面を配置する手法と, 配置した平面に対する自由視点の移動許容範囲について述べる.提案する3次元モデルによる3次元形状復元、及び自由視点映像生成の手法について説明し, 最後にCGモデラーを用いた定量的な検証実験により, 平面を適応的に配置する手法の有効性を確認した.

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