著者
戸花 照雄 上 芳夫
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. B-II, 通信II-無線通信・無線応用 (ISSN:09151885)
巻号頁・発行日
vol.79, no.11, pp.812-818, 1996-11-25
参考文献数
11
被引用文献数
19

プリント回路基板(PCB)からの放射妨害波は,EMC/EMIの分野での深刻な問題である.PCBのグラウンド雑音はコモンモード放射源となる可能性が高く,そのためここではグラウンド電流が作る近傍磁界に着目している.線路パターンの位置が異なる有限な大きさのPCBの銅箔の表と裏の磁界分布について,実験的に考察し,理想的な状態で計算した磁界分布との比較を行っている.更に,基板から放射される遠方電界の測定を行い,実験から求めた基板縁の電流から簡単に求めた計算値との比較を行っている.これらの結果からPCBの線路パターンの存在する誘電体側(表側)だけでなく,PCBの裏側の部分にもかなり高いレベルの磁界分布が確認され,このコモンモード電流が放射電界に大きくかかわっていることを明らかにした.

言及状況

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こんな論文どうですか? 有限なプリント回路基板の近傍磁界測定と簡便な放射界計算法 (EMC計測技術論文小特集)(戸花 照雄ほか),1996 http://t.co/FggdHaRe8I

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