- 著者
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平原 達也
- 出版者
- 一般社団法人電子情報通信学会
- 雑誌
- 電子情報通信学会技術研究報告. EA, 応用音響
- 巻号頁・発行日
- vol.95, no.207, pp.17-24, 1995-08-21
- 被引用文献数
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2
聴覚実験に用いる最適なヘッドホンを特定するために、5種類のヘッドホン(TDH39, DT48, HD250 Linear II, HDA200, SR-Λ Pro.)の周波数特性、位相特性、高調波歪み特性、クロストーク特性等を物理的に測定した。その結果、HDA200とSR-ΛPro.が実耳装着時でも比較的平坦な周波数特性を持ちカップラ応答との差が少ないこと、位相特性や歪特性はどのヘッドホンでも問題ないこと、SR-ΛPro.の音響的なクロストーク特性は他のものより劣ることが分かった。また、ヘッドホンの実耳装着時の周波数特性に差異があると、F1だけを変化させた合成母音系列の音韻性判断において、周波数特性の差に応じてF1境界周波数がずれて推定されるが、ヘッドホンの周波数特性を逆フィルタで補正すればそのずれを解消できることが分かった。