- 著者
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矢崎 俊志
阿部 公輝
- 出版者
- 一般社団法人電子情報通信学会
- 雑誌
- 電子情報通信学会技術研究報告. VLD, VLSI設計技術 (ISSN:09135685)
- 巻号頁・発行日
- vol.103, no.476, pp.253-258, 2003-11-21
円周率計算や暗号などの分野において,数千桁におよぶ多倍長乗算が必要になる場面がある.多倍長乗算を高速に行うためには,FFTを応用した乗算アルゴリズムが用いられる.本論文ではFFT乗算のハードウェア実装について述べる.まず,演算器の構成法に存在する選択肢のいくつかに関して,コストと性能をもとに検討する.さらに,ソフトウェア実装との性能比較を行い,ハードウェア実装の有用性を示す.0.18μmテクノロジを用いて,浮動小数点データ表現形式を16bitにした小型のFFT乗算器を2.8mm角のチップに実装した.2^<16>桁の計算が可能な64bitデータ表現FFT乗算器は,10mm角程度の現実的なチップサイズで実装可能であるが分かった.