著者
氏平 明
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SP, 音声
巻号頁・発行日
vol.97, no.586, pp.57-64, 1998-03-05
参考文献数
23

本研究は吃音者の発音に着目して, その声の特徴を明らかにし, 音源の喉頭機能と吃音との関係を探究することを目的とする.そのため, 各23名の成人吃音者と健常者の持続母音の音響分析で病的音声の指標を調べた.結果はAPQとSPで吃音者は健常者より有意に高い数値を示した.次に吃音者の喉頭の器質的な問題を調べるため, 各4名の吃音者と健常者の声門を電子内視鏡で観察した.結果は全員異常が無かった.次にピッチの制御についてアクセント型と吃音発生との関係を調べた.結果は複雑なピッチと吃音発生率が対応していた.よって吃音者は喉頭制御に問題があり, それに複雑な処理の負荷がかかると吃音を生じやすいと考えられる.

言及状況

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お腹を出すと喉頭が下がるというのは医学的にも正しいみたい。って事で次に気になるのは喉頭と吃音の関連性があるのかということ。以下の論文を読むと「吃音者は喉頭制御に問題があり」と書いてあるので全く関係ないわけでは無いのかも。 https://t.co/B4Pd4kDfDP

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