著者
吉岡 典子 長幡 大介 柳田 益造 中山 一郎
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SP, 音声 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.100, no.595, pp.1-8, 2001-01-19
参考文献数
7
被引用文献数
2

本報告は, 能と狂言の声を洋楽の歌唱音声と比較している.各ジャンルに関する違いを示すためにLPCケプストラム空間上でのマハラノビス汎距離を用いて, 各ジャンルの歌唱音声間にどれだけ違いがあるのか, また各ジャンルにおける話声と歌唱音声にどれだけ違いがあるのかが調べられている.その結果, 歌唱音声に関して, 洋楽と狂言との距離は洋楽-能, 能-狂言間よりも大きく, 話声と歌唱音声の間の距離は, 洋楽, 狂言, 能の順番に大きいことが示されている.また, 話声と歌唱音声の違いはジャンル間の違いよりも小さいこと, 各ジャンルの話声ですでに分布の差が見られることから, 各ジャンルの専門家は話声においても歌唱音声に近い多少特殊な発声を行っていると推察している.

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こんな論文どうですか? 能・狂言と洋楽歌唱における母音の相違(吉岡 典子ほか),2001 http://id.CiNii.jp/Nz6IL 本報告は, 能と狂言の声を洋楽の歌唱音声と比較している.各ジャンルに関する違いを示すためにLPCケプストラム空間上でのマハラノビス汎距離を…

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