著者
峯松 信明 西村 多寿子 西成 活裕 櫻庭 京子
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SP, 音声 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.105, no.98, pp.1-8, 2005-05-20
被引用文献数
14

『音声知覚の容易性と音声物理の多様性』音声研究者を長年悩ませ続けてきた古典的問題である[1]。音声科学は, 音素に対する音響的不変量の不在から, 調音運動にその答えを求めている(運動理論)[2]。その一方で音声工学は, 膨大なる音声データの収集とその統計的モデリングにその答えを求めている(隠れマルコフモデル)[3]。問題は解かれたのか?否である。本研究は, これらとは全く異なる方法で一つの解答を与える。その際, 「構造不変の定理」と呼ぶ数学定理を導入する。この数学定理の上で, 「何故言語(記号とその操作体系)は空気振動に宿ったのか?」「言語が宿るということは, 空気振動に如何なる物理特性を要求するのか?」という問題を意識して音声モデリングを再考し, 上記問題に対する解答, 音声ゲシュタルト, を導出する。本稿では, この導出が, 認知心理学, 生態心理学, 認知言語学, 障害学, 及び, 複雑系研究を通して音声言語コミュニケーションを捉え直すことと等価であることを示す。更に, 音声研究史に対する一つの提言を行なうと同時に, 言語の獲得, 及び, 言語の起源についても考察する。

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「こと Autism」でヒットしたのはこんな論文です!構造不変の定理とそれに基づく音声ゲシュタルトの導出(一般, 一般, チュートリアルレクチャー)…(峯松ら) http://t.co/MTXlMglu5N
こんな論文どうですか? 構造不変の定理とそれに基づく音声ゲシュタルトの導出(一般, 一般, チュートリアルレクチャー),2005 http://ci.nii.ac.jp/naid/110003298620 『音声知覚の容易性と音声物理の多様性』音声研究者を長年悩ませ続けてきた古典

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