著者
古野 辰男 多賀 登喜雄
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. RCS, 無線通信システム
巻号頁・発行日
vol.95, no.491, pp.9-16, 1996-01-26
被引用文献数
3

市街地低アンテナ高伝搬における遅延スプレッド特性は場所に対する依存性が強く, 高精度に遅延スプレッドの推定を行なうには, 伝搬メカニズムを明確にし, それぞれの場所に合った推定を行う必要がある. そこで, 見通し内および見通し外の地点で到来波の方向と伝搬遅延時間(伝搬経路長)を実測することにより, 伝搬経路の同定を試みた. この結果, 到来波の多くが建物壁面での幾何光学的な反射と交差点の角における回折およびその組み合わせにより説明できることが明らかになった. さらに, 幾何光学的手法及びくさび回折理論に基づいた計算結果を実測結果とを比較することにより, 幾何光学的計算手法の有用性を示した.

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