著者
福元 暁 佐和橋 衛 安達 文幸
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. RCS, 無線通信システム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.99, no.20, pp.31-36, 1999-04-23
被引用文献数
22

基地局から複数アンテナを用いて同一信号を送信する送信ダイバーシチは移動局受信機を複雑化することなく受信特性を改善できる. W-CDMA下りリンク用送信ダイバーシチには, 予め決められた順序パターンで複数アンテナから送信するPre-determine (PD) 型と, 移動局から送信されるAntenna Selection (AS) コマンドに基づいて送信アンテナを選択するFeedback (FB) 型とがある. PD型としてTime switched transmit diversity (TSTD)法, Orthogonal transmit diversity (OTD)法, Space time transmit diversity (STTD)法, FB型としてSelection transmit diversity (STD)法が提案されている. 本稿ではTSTD, OTD, STTD, STDによる下りリンク伝送特性を計算機シミュレーションにより比較検討している. その結果, TPCありの場合には送信ダイバーシチによる特性改善は小さいもののTPCなしの場合には平均BER=10^<-3>を満たす所要送信E_b/N_0を1-3.5dB程度改善できること, また, 低速フェージング領域ではFB型を, 高速フェージング領域ではPD型 (TPCなし) または送信ダイバーシチなし (TPCあり) を組み合わせて用いることが望ましいことが明らかになった.

言及状況

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こんな論文どうですか? W-CDMAにおける下りリンク送信ダイバーシチの効果,1999 http://ci.nii.ac.jp/naid/110003305325
こんな論文どうですか? W-CDMAにおける下りリンク送信ダイバーシチの効果,1999 http://ci.nii.ac.jp/naid/110003305325

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