著者
飯島 泰蔵 岩城 護
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. A, 基礎・境界 (ISSN:09135707)
巻号頁・発行日
vol.79, no.1, pp.77-87, 1996-01-25
被引用文献数
19

自然観測法の理論は,既に近接型および平衡型と称する互いに表裏の関係にあるところの体系として,定式化されている.本論文では,近接型および平衡型の両体系のいずれにも属さない新しい体系の提案を行い, これを正規型と名付ける.正規型の自然観測法理論は,有限個の観測値の和によって波形を再構成できるという特徴をもっている.正規型の自然観測法理論は,波形およびそのパワー成分が和の形式によって表されるということを条件として自然に導かれる.次に正規型の自然観測変換の周波数特性を従来のフィルタバンクと比較することによってその意味を考察する.更に与えられた許容誤差範囲内で正規型の自然観測を実現するための定数の決定基準を示す. ここに提案される理論は,自然観測法の理論を新しい側面から体系化することに,寄与するものであると考えられる.

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