著者
林田 精郎
出版者
一般社団法人日本応用地質学会
雑誌
応用地質 (ISSN:02867737)
巻号頁・発行日
vol.12, no.3, pp.150-156, 1971-09-01
被引用文献数
1

岩石の強度はそれを構成する鉱物や岩片の粒径と密接な関係があり,最大粒径を Griffith のいう割れ目の長さに対応させることにより岩石の強度論に Griffith の破壊理論を導入することの正当性を立証することができる.また,岩石の強度とヤング率との間に一定の関係があることが理論的にも実験的にも知られたこと,および静ヤング率と動ヤング率とにはその傾向において大きな違いがないことから弾性波速度と強度との間に一定の関係がある,それは,岩相と地質時代を考慮して両者を比較することによつて明らかになった.

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