著者
草野 秀明 田畑 孝一
出版者
情報知識学会
雑誌
情報知識学会誌 (ISSN:09171436)
巻号頁・発行日
vol.15, no.3, pp.71-86, 2005

現代社会においてWebは重要な情報源であるが, 同時にこれらの情報を扱える人と扱えない人の間に, 情報格差を生じている.特に視覚障害者の場合は, 音声ブラウザという専用ブラウザを用いてWebを閲覧するが, 音声の聞き取りを頼りに操作するので, 晴眼者と比較すると, 入手できる情報量が圧倒的に少ない.そこで, 本研究ではDTB(Digital Talking Book)と呼ばれる電子録音図書のコンテンツ形式を利用して, 視覚障害者用のWeb閲覧を支援するシステムを提案した.これは, 閲覧するWebページをDTB構造に変換して, ユーザに提供するものである.視覚障害者にとってDTB方式の操作は定形的かつ容易なので, 音声ブラウザによるWeb閲覧に比べて, 煩わしさを軽減させた操作環境を提供できる.実装したDTBシステムを用いて測定した, 対象内容に到達するのに必要なキーボード操作回数は, 音声ブラウザのそれと比較してかなり減少した.

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こんな論文どうですか? Digital Talking Book方式を利用した視覚障害者のためのWeb閲覧支援(<特集>「材料データ」),2005 http://ci.nii.ac.jp/naid/110003378947 現代社会においてWebは重要な情報源であるが, 同時にこ

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