著者
宮里 勉
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会誌 (ISSN:03866831)
巻号頁・発行日
vol.47, no.8, pp.1123-1130, 1993-08-20
被引用文献数
2

画像内のレイアウト情報を検索キーとする画像検索手法で重要となる, 人間が持つ位置関係の想起精度の測定結果を報告する.レイアウト情報を用いる検索では, 検索者が想起した位置の正確さが重要であり, 指定された位置と一致したと判断する範囲の大小は, 検索時間の長短に影響する.しかし, これまで検索者が想起した位置の正確さについては充分に調べられていなかった, 本稿では, 興味の度合いの個人差による記憶保持の強さへの影響を避け, 短期記憶の記憶保持時間内での想起の精度を測定した.実験では, 被験者に画面内の一個の点の位置を記憶させ, 2秒後に想起させた位置と真の位置との差を測定した.また, 位置の記憶に対する表示領域の影響および記憶用と想起用の画面サイズの相異の影響を調べた.測定の結果, 短期記憶の保持時間内において, 真の座標からのズレの分布は, 平均値が0で標準偏差値は想起用の正方画面の1辺の長さの約5%であった.

言及状況

外部データベース (DOI)

Twitter (2 users, 2 posts, 0 favorites)

CiNii 論文 - 短期記憶の保持時間内における位置の想起の精度 https://t.co/IJgeDlG53B #CiNii
こんな論文どうですか? 短期記憶の保持時間内における位置の想起の精度,1993 http://ci.nii.ac.jp/naid/110003672881

収集済み URL リスト