著者
岡田 博 久保 さおり 森 康子
出版者
日本植物分類学会
雑誌
植物分類・地理 (ISSN:00016799)
巻号頁・発行日
vol.47, no.2, pp.173-181, 1997-01-28
被引用文献数
1

インドネシア, 西スマトラ, パダンにおいて, 袋かけ, 除雄, 交配実験, 野外観察によりNeuwiedia veratrifoliaの送粉様式を研究した。集団内及び近隣域の多くの固体は同調して花序を形成し, 開花する。30〜50個の花をつける無限花序は1日最大7個, 平均1個を開花する。袋かけ実験で高い結実率が得られたことから, この種は自家和合性であることが分かった。袋かけ実験による高い結実率と柱頭と内向やくが近接していることから, この種は多くの場合自家受粉をしていることも分かった。更に野外で訪花昆虫を観察し, その中でもからだに花粉をつけていたハリナシバチ類が送粉者として働いている可能性が明らかになった。

言及状況

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受粉生態は、Neuwiedia veratrifolia で、岡田 博先生が報告しており、柱頭と内向やくが近接していることから, この種は多くの場合自家受粉をしているが、ハリナシバチ類が送粉者として働いているようだ。http://t.co/SeOPtXfs4K

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