著者
福田 修 遠藤 俊郎
出版者
日本脳神経外科コングレス
雑誌
脳神経外科ジャーナル (ISSN:0917950X)
巻号頁・発行日
vol.13, no.2, pp.89-95, 2004
参考文献数
30
被引用文献数
9 1

近年,スノーボードの流行には目をみはるものがあるが,スキーも従来型スキーからカービングスキーが主流となり,また極端に短いファンスキーの愛好者も増えている.スノーボード頭部外傷は,その構造上の特性から,スキーに比べ5〜6倍の発生頻度があり,緩斜面での転倒やジャンプにより後頭部を打ちやすい特徴がある。重症例に関しては,スキーでは衝突により頭蓋骨骨折や脳挫傷を,スノーボードでは転倒により急性硬膜下血腫を起こしやすい.同血腫は脳挫傷を伴うことが少なく,架橋静脈の破綻によるpure subdural hematoma であり,メカニズムとして回転外力が想定されている.スキー・スノーボードによる頭部外傷の現状・予防策など,自験例および文献報告から報告する.

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