著者
大利 昌久
出版者
日本衛生動物学会
雑誌
衛生動物 (ISSN:04247086)
巻号頁・発行日
vol.26, no.2, pp.83-87, 1975
被引用文献数
1

1954年から1974年の過去20年間に著者が経験した5種のクモによる10症例の刺咬症を報告した。その他既報例を合わせ9種のクモによる16症例について, クモ刺咬症の発症時期, 発症原因, 被害患者の性, 年代, 病害の程度, 治療の問題点を明らかにした。5月から8月の暖かい季節に発症し, クモを直接手で捕えようとする瞬間に受傷するのが多く, 刺咬部は四肢, とくに上肢に多い。受傷患者は10代に多く, ほとんど男性であった。全症例を病害の程度に従って無症状, 軽症, 中等症, 重症の4つに分類したが, 重症例はセアカゴケグモとカバキコマチグモの2種であった。クモ刺咬部の治療上とくに問題になったのは, 受傷後も持続する耐えがたい痛みに対する治療法で, 一般の視床, 脊髄性鎮痛剤では著効をえられなかったことである。本邦において今迄に報告されたクモ刺咬症についても考察を行った。

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@curiocritters @Cataranea @Tone_Killick I'm sorry,I said "no evidential paper"but I found. https://t.co/hb27AIF0yf
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@Koshyfilms https://t.co/hb27AIF0yf ありました。
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