著者
Salman Mo D.
出版者
社団法人日本獣医学会
雑誌
The journal of veterinary medical science (ISSN:09167250)
巻号頁・発行日
vol.65, no.7, pp.761-768, 2003-07-25
被引用文献数
1 25

慢性消耗疾患(CWD)は北米の鹿やオオジカ等の鹿類の動物に見られるプリオン病である。スクレイピーなどの他の伝達性海綿状脳症と異なり,CWDは野生の鹿類の動物やそれらの動物を飼育繁殖した動物にも自然感染を起こすが,羊や牛などの半易獣の家畜に発生した例は報告されていない。本総説では,CWDの歴史,発病機序(病理発生),感受性動物,感染経路,本病の起源に関する考察,野外診断法と室内検査方法,米国およびカナダにおける監視システムと防疫対策,本病の経済に及ぼす影響,食品及び飼料の安全性の問題,人や動物に対するリスクなどを総括的に考察した。いまだ,CWDが人に感染したという証拠は認められていない。

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