著者
Chen Po-Wen Chen Wen-Cheu Mao Frank Chinhung
出版者
社団法人日本獣医学会
雑誌
The journal of veterinary medical science (ISSN:09167250)
巻号頁・発行日
vol.66, no.4, pp.345-350, 2004-04-25
被引用文献数
1 14

搾乳山羊の正常乳と乳房炎乳のラクトフェリン濃度(LFC)を測定した.山羊を飼育している70個の農家から集積したミルクと10頭の乳房炎罹患山羊のミルクLFCをELISA法で測定するとともに,メチレンブルー還元試験(MBRT)で反応時間を調べた.集積したミルクはMBRTの反応時間から高,中,低の3段階の品質に分類した.高品質に分類したミルクのLFC(167μg/ml)は正常(218μg/ml)または低品質(304μg/ml)のミルクの濃度よりも有意に低く,これに対して乳房炎ミルクのLFCは587μg/mlであった.LFCとMBRTの相関係数は-0.7であった.片側の乳房にStaphylococcus aureusを注入した3頭の山羊のミルク中LFC平均値(1,500μg/ml)はコントロール(30μg/ml)よりも有意に高値であった.これらの所見は山羊のミルク中LFCは乳房内感染の指標として有用であることを示唆している.

言及状況

外部データベース (DOI)

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こんな論文どうですか? 乳房炎罹患山羊の乳汁中におけるラクトフェリン濃度の上昇(臨床病理学),2004 http://ci.nii.ac.jp/naid/110003886411

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