著者
眞鍋 昇 木下 亜紀子 山口 美鈴 古屋 良宏 永野 伸郎 山田-内尾 こずえ 明石 直嗣 宮本-蔵満 恵子 宮本 元
出版者
社団法人日本獣医学会
雑誌
The journal of veterinary medical science (ISSN:09167250)
巻号頁・発行日
vol.63, no.2, pp.125-133, 2001-02-25
被引用文献数
1

アドリアマイシン(ADR : 5mg/kg, i.v.)誘発性腎疾患ラットの腎における細胞外マトリックス(ECM)成分を免疫組織化学的に測定し, 併せて生化学および病理組織学検査も行った.ADR投与ラットは高アルブミン尿症, 低アルブミン血症, 高コレステロール血症を発症し, その病態は経時的に重篤化した.腎皮質のIおよびIV型コラーゲン, フィブロネクチンならびにラミニン含量は, ADR投与10日後には対照の329, 317, 263および295%に増加し, 28日後には1, 211, 930, 1, 057および1, 012%にまで顕著に増加した.これらECMの変化は血清クレアチニンおよび血中尿素体窒素の変動と高い相関を示した.腎皮質の組織切片を用いた免疫組織化学的定量法は腎疾患の精密な診断や予後予測に貢献することが期待される.

言及状況

Twitter (1 users, 1 posts, 0 favorites)

こんな論文どうですか? アドリアマイシン誘発性腎疾患ラットの腎における細胞外マトリックス成分の量的特性の変化(眞鍋昇ほか),2001 http://id.CiNii.jp/Qb47L

収集済み URL リスト