著者
Kim Chang-Hwan Lee Beom-Jun Yoon Junghee SEO Kang-Moon PARK Jong-Hwan LEE Jin-Won CHOI Eun-Sil HONG Jung-Ju LEE Yong-Soon PARK Jae-Hak
出版者
社団法人日本獣医学会
雑誌
The journal of veterinary medical science (ISSN:09167250)
巻号頁・発行日
vol.63, no.10, pp.1083-1089, 2001-10
被引用文献数
19

実験的に誘発された羊骨関節症において, 連鎖球菌により合成されるヒアルロン酸(HA, MW:3.5×10^6)によって症状軽減が観察された.顎関節(TMJs)の両側骨関節症(OA)は, 関節円板に穴を開け, 軟骨下まで関節顆表面を掻き取ることにより引き起こされた.HAを術後7, 10, 14, 17, 21日に6頭の左関節に関節内投与し, 対照として, 生理食塩水を同じ日に反対側(右)の関節内に投与した.術後1ヶ月(1MPO)で羊3頭を殺処分し, 3MPOで残りの3頭を殺処分した.線維組織の増殖, 剥離, び爛, 骨増殖体形成, 皮質下嚢胞形成, 関節強直などの色々な反応がX線写真や病理組織学的検索により観察された.HAの処置は変性的変化を改善し, 右関節と比較して, 1MPO(9.96対5.81)と3MPO(10.86対5.29)において左関節の骨関節症スコアーを低下させた.これらの結果は, HAの関節内への繰り返し投与は, 羊TMJsの関節軟骨の発達を促すことにより, また線維組織の増殖を減じることにより, OAの進行を抑制することを示している.

言及状況

外部データベース (DOI)

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こんな論文どうですか? 羊顎関節の実験的骨関節症におけるヒアルロン酸の治療効果,2001 http://id.CiNii.jp/Qb76L

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