著者
河野 宏和 雨谷 剛
出版者
社団法人日本経営工学会
雑誌
日本経営工学会論文誌 (ISSN:13422618)
巻号頁・発行日
vol.49, no.3, pp.168-177, 1998-08-15
被引用文献数
1

本研究の目的は, 事務作業のムダを発見して改善するための1つの分析方法を提示することである.一般に, 日本企業の間接部門の生産性は, 直接部門や欧米企業に比べて低いと言われているが, そこでの仕事を分析して改善するための手法の整備は進んでいるとは言えない.本研究では, 事務作業の内容を, 標準的な日本語の文章構造を用いて分析する方法を提案している.そして, 分析結果を, 1つの動詞で記述される要素作業のステップと, 共通の目的をもった要素作業の集まりである業務の階層構造として把握し, まず不必要な業務を排除し, 次に残った業務の中の要素作業を排除したり簡素化するという改善の考え方を示している.さらに, 分析結果から問題点を発見したり改善の着想を得るための着眼点を, 問題発見と改善のための問いかけとして整備している.その上で, 提案した分析方法と問いかけを銀行における窓口閉店後の事務作業に適用し, 様々な改善案が導かれることを示している.

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CiNii 論文 -  日本語の文章構造を用いた事務作業の分析方法の提案: http://ci.nii.ac.jp/naid/110003945589
RT @ronbuntter: こんな論文どうですか? 日本語の文章構造を用いた事務作業の分析方法の提案(河野宏和ほか),1998 http://id.CiNii.jp/QiahL
こんな論文どうですか? 日本語の文章構造を用いた事務作業の分析方法の提案(河野宏和ほか),1998 http://id.CiNii.jp/QiahL

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