著者
長塚 豪己 鎌倉 稔成
出版者
日本信頼性学会
雑誌
日本信頼性学会誌 : 信頼性 (ISSN:09192697)
巻号頁・発行日
vol.25, no.6, pp.583-598, 2003-09-25
被引用文献数
6

ワイブル分布の位置パラメータγの有無に依存しない形状パラメータmの推定を行う方法を提案する.ワイブル分布の推定問題は,位置パラメータの存在で大きく異なってくる.一般には困難とされている3パラメータワイブル分布の推定において,位置パラメータと独立に形状パラメータを推定できる方法は非常に有用である.数値実験で,γが存在するかどうか判断しにくい(γが0に近い)ワイブル乱数に対し,我々の提案法と2パラメータのワイブル分布をあてはめた場合の最尤法の比較を行う.そして,提案推定量の性質の良さを示す.また,実データの解析例で,その適用における簡便さも示す.

言及状況

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先日お答えしたgotouikusaです。 まず,「分散は期待値に依存して変わる」という言葉自体は正しいです。分散は平均 μ の周りの2次のモーメントであり,μ を用いて定義されるからです。 しかし,この問題で,位置パラメータを加えた3母数の場合の分散はやはり2母数のケースに等しくなります。 まずは,ご自分で計算してみてください。2母数の場合の密度関数で, x に ( x – γ ) を代入し ...

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