著者
長塚 豪己
出版者
日本信頼性学会
雑誌
日本信頼性学会誌 : 信頼性 (ISSN:09192697)
巻号頁・発行日
vol.31, no.8, pp.580-587, 2009-11-01
参考文献数
22

推定を安定化させる技術の一つとして最近注目されているL^p正則化推定法について紹介を行う.特にL^1ノルムを用いて正則化を行うLassoを中心に述べる.
著者
山本 久志 浜田 康平 長塚 豪己
出版者
公益社団法人 日本経営工学会
雑誌
日本経営工学会論文誌 (ISSN:13422618)
巻号頁・発行日
vol.60, no.4, pp.218-225, 2009-10-15 (Released:2017-11-01)
参考文献数
16

ある試行列において,同じ結果がk回またはk回以上連続して発生したものをオーダーkの連と呼ぶ.本論文では.s種類の結果を有するn回の試行におけるオーダーkの連の数の確率分布について考える.連を数える方法として4種類のカウント方法が提案されているが,本論文では,オーバーラップを許さない場合(TYPE I)にオーダーkの連の数の確率分布を効率的に計算するための算出方法を提案する.そして,提案した算出方法の効率性の評価のために計算時間オーダーを求め,さらに数値実験により全数列挙法と計算時間の比較を行う.その結果,本論文で提案する算出方法が,特に試行回数nが大きなシステムにおいて効果的である事を示す.
著者
石岡 恒憲 長塚 豪己 荒井 清佳
出版者
独立行政法人大学入試センター
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2011

研究開始当初は、入力解答を模範解答と比較し、正確性を測るために再現率と精度という2つの指標を用いることを考えていた。しかしながら、その後、含意関係認識という文法に基づく正統的な自然言語処理技術の利用が有望であることがわかり、国立情報学研究所のメンバーから知見を得ながら研究を進めた。成果は以下の通り:1.小論文の採点・評価について、我々の実証実験をもとに、日本テスト学会第10回大会で発表した。2.エッセイ/作文テストにおけるコンピュータ利用と自動採点について、公開シンポジウムで講演し、広く活動を紹介した。3.自動採点に向けた統計処理技術の方法について研究を行い、有名雑誌等に多くの論文を掲載した。
著者
長塚 豪己 鎌倉 稔成
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. R, 信頼性 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.95, pp.9-14, 2008-06-13

本稿では,3母数ワイブル分布における2つの推定法を提案する.提案法は,最尤法が使えないケースにも適用可能であり,その推定の手続きは簡便である.また,数値実験により,提案推定量は,biasとRMSEの面において,修正モーメント法及び修正最尤法より概ね良い性質を持つことを示す.
著者
長塚 豪己 鎌倉 稔成
出版者
日本信頼性学会
雑誌
日本信頼性学会誌 : 信頼性 (ISSN:09192697)
巻号頁・発行日
vol.25, no.6, pp.583-598, 2003-09-25
被引用文献数
6

ワイブル分布の位置パラメータγの有無に依存しない形状パラメータmの推定を行う方法を提案する.ワイブル分布の推定問題は,位置パラメータの存在で大きく異なってくる.一般には困難とされている3パラメータワイブル分布の推定において,位置パラメータと独立に形状パラメータを推定できる方法は非常に有用である.数値実験で,γが存在するかどうか判断しにくい(γが0に近い)ワイブル乱数に対し,我々の提案法と2パラメータのワイブル分布をあてはめた場合の最尤法の比較を行う.そして,提案推定量の性質の良さを示す.また,実データの解析例で,その適用における簡便さも示す.