- 著者
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向田 茂
鈴木 絢香
磯野 勝宣
加藤 隆
- 出版者
- 一般社団法人電子情報通信学会
- 雑誌
- 電子情報通信学会技術研究報告. HCS, ヒューマンコミュニケーション基礎 (ISSN:09135685)
- 巻号頁・発行日
- vol.102, no.29, pp.1-6, 2002-04-12
- 参考文献数
- 16
- 被引用文献数
-
5
顔輪郭の形状(太め、細め)、表情(無表情、笑顔、悲しみ)そして、化粧(ノーメイク,アイシャドウ,口紅)の組み合わせによる印象の変化について検討した.顔を実験刺激として用いる心理実験では,実験刺激の統制が難しく,慎重に行わなければならない.そこで,本研究では個人の一枚の顔画像から,さまざまな条件の顔画像を合成することで,統制された実験刺激を実現した.実験の結果,赤いアイシャドウとピンクの口紅の組合わせは,青いアイシャドウとピンクの口紅の組合わせよりも,「派手」,「近づきがたい」と評定された.この結果は,アイシャドウのような物理的にはごくわずかな色の差であっても,顔の印象に影響を与えることを示している.