著者
小林 麻実
出版者
社団法人情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.56, no.2, pp.52-57, 2006-02-01

アカデミーヒルズ六本木ライブラリーの創設は, 誰からも理解されず賛同も得られなかった個人の夢を, 諦めずに粘り強く抱き続けて現実に移した苦闘の歴史である。既存の海外・国内の図書館の事例を全く真似することなく, ゼロベースでライブラリーの本来あるべき姿・存在意義をただ一人で研究してきた個人のクリエイティビティの帰着点ともいえる。したがって独自のアイデンティティを構築しているのは当然である。このようなアイデンティティの構築過程においては, いまだ誰も見たことのない世界, および想像のつかない顧客層を自ら作り出していく信念を維持できるか, 与えられた環境をその信念とどのように適合させていくことができるか, という2点が鍵となる。

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横から恐縮です。会員制図書館と言えば六本木ライブラリーが著名です。http://t.co/aZza68BI 小林麻美氏の理想の姿です。http://t.co/Op6k3VD5 RT @sasakijoh: このような喫茶店を見ると、つい思うのが以前から夢見ている会員制図書館。”
日刊工業新聞の「図書館改革」の連載記事のトリは、アカデミーヒルズ六本木ライブラリーの小林麻実氏のインタビュー。他に類を見ない有料の会員制図書館をゼロから創設した信念の人。紙の書籍を偏重する旧来の図書館とは距離をおき、人間こそが情報資産。http://t.co/Op6k3VD5

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