著者
大石 周平 尾田 政臣
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. HIP, ヒューマン情報処理 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.105, no.536, pp.31-36, 2006-01-13
被引用文献数
3

2者間での対話において、社会的スキルが高いもの同士であっても、コミュニケーションが円滑に進むときと、そうでないときがある。本研究では、話者特性の一つである発話テンポに焦点を当て、コミュニケーションの円滑度との関係を調べた。円滑度の測定には交替潜時(話者交替に要する時間)を指標としてもちいた。その結果、話者間の発話テンポが類似していれば、対話の初期段階からコミュニケーションが円滑に進んでいることが示され、発話テンポが会話の円滑化に影響を与える要因の一つであることが認められた。また、先発して発話を行っている話者の発話テンポが、後発の話者の発話開始タイミングを規定していることが示された。これらのことから、対話中における「間」の役割について考察した。

言及状況

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CiNii 論文 - 話者間の精神テンポの差がコミュニケーションの円滑化に及ぼす影響 : 交替潜時を指標として(一般セッション(1), ユビキタスメディアの将来展望) / http://ci.nii.ac.jp/naid/110004075740

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