著者
土屋 十圀 中村 良夫
出版者
社団法人日本造園学会
雑誌
造園雑誌 (ISSN:03877248)
巻号頁・発行日
vol.56, no.5, pp.229-234, 1993-03-24
被引用文献数
3 3

本研究は,親水河川・公園の設計・デザインのための基礎的な調査として,親水公園の人工水路における流れと自然河川の流れの流水音,流水形態(水理量)の測定を行い,それらの類似性及び相違点を比較検討し,考察を行ったものである。調査対象の河川と親水水路は都内の多摩川,秋川等の渓谷河川の早瀬,チャラ瀬,跳水などの流れと,小松川・境川親水公園における変化に富んだ流水形態である。その結果,快適な流水音とされる『ゆらぎ』を伴う音は早瀬や人工の滝ではなく,比較的流速の遅い『さざ波の流れ』や規則的な『誂水』などに見いだすことができた。また,変化に富んだ流水形態を創り出すには必ずしも流量の多少が支配要因とならないことが分かった。

言及状況

外部データベース (DOI)

Twitter (1 users, 1 posts, 0 favorites)

こんな論文どうですか? 親水水路にみる流水形態と音環境の特性(土屋 十圀ほか),1993 https://t.co/1OY7sNtNys 本研究は,親水河川・公園の設計・デザインのための…

収集済み URL リスト