著者
大澤 啓志 勝野 武彦
出版者
社団法人日本造園学会
雑誌
ランドスケープ研究 : 日本造園学会誌 : journal of the Japanese Institute of Landscape Architecture (ISSN:13408984)
巻号頁・発行日
vol.63, no.5, pp.495-500, 2000-03-30
被引用文献数
8 9

都市域におけるカエル類の保全を検討するため,多摩丘陵南部においてシュレーゲルアオガエルの鳴き声による個体数把握を行い,各生息地の環境条件との関係を調べた。生息地点は全域で77地点であり,そのうち30個体以上の計数個体数が得られたのは10地点のみであった。水田タイプ毎の個体数密度は過湿田>湿田>乾田の順であり,都市緑地における過湿田・湿田の重要性が示された。また,分散能を考慮した地域個体群としての評価を加えることにより,多くの地点が不安定な状態の個体群であることが示された。得られた結果を基に,本種の生息に必要な整備・管理指針および丘陵全体でのメタ個体群の保全について考察を加えた。

言及状況

外部データベース (DOI)

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過湿田、湿田が維持されるような環境が重要だとのこと。「多摩丘陵南部におけるシュレーゲルアオガエル生息の環境条件の把握と保全に関する考察」 http://t.co/NdF78Wro

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