著者
神吉 紀世子 若生 謙二 宗田 好史
出版者
社団法人日本造園学会
雑誌
ランドスケープ研究 : 日本造園学会誌 : journal of the Japanese Institute of Landscape Architecture (ISSN:13408984)
巻号頁・発行日
vol.62, no.5, pp.483-488, 1999-03-30
参考文献数
18
被引用文献数
5 6

本研究では, 都市近郊の農漁村から日本有数の公害地域へと環境の激変した大阪市西淀川区を対象に, 居住者個人の記憶の蓄積に着目し, ヒアリング法により公害の被害の進展と自然環境・自然遊びの減少の関係をとらえ, 環境変容の過程とそれに対する意識の発掘を試みた。その結果, 遊びの変化と公害への意識の変化について, 昭和10年頃以前, 昭和10年代~30年代半ば, 昭和30年代後半~40年代, 昭和50年代以降, の4つの時代区分に応じた遊び場所や自然遊びにおける自然との関わりの変化, 公害被害への意識の違い, 地域環境の変容の契機に特徴がみられた。

言及状況

外部データベース (DOI)

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https://t.co/oxWay0Hr8E 神吉紀世子, 若生謙二, 宗田好史(1999)「個人史からみた大阪市西淀川区における地域環境の変容過程」。 「本研究では, 都市近郊の農漁村から日本有数の公害地域へと環境の激変した大阪市西淀川区を対象に…」

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