著者
西川 虎吉
出版者
一般社団法人日本エネルギー学会
雑誌
燃料協會誌 (ISSN:03693775)
巻号頁・発行日
vol.4, no.32, pp.四九八-五〇二, 1925-05-20

現今内地鹽田面積は五千八百餘町歩にして其の産額過去五ケ年平均九億五千五百萬斤なり之に對し需要高は平均十三億七千四百萬斤に達し差引四億二千萬斤の不足を生ず又朝鮮は鹽田面積五千餘町歩一億五千萬斤の産量に對し三億八千萬斤の需要あるを以て結局二億三千萬斤の不足を生じ内地不足量と合算する時は六億五千萬斤となる之に對し臺灣は鹽田面積二千百餘町歩産量二億四千七百萬斤に對し消費六千八百萬斤なるを以て剩餘一億八千萬斤關東州は鹽田面積五千八百餘町歩産量三億五百萬斤消費千八百萬斤剩餘二億八千七百萬斤にて合計剩餘四億六千萬斤は主として内地へ輸出され居れり今後十年を經ば内地に於ける食鹽消費量は十六億萬斤に達すべく之等の補給は臺灣及關東州鹽田の開發に俟つ可きものなるを以て今日より之が調査を行ふを要す又今日埃及及西班牙等より多量の良質食鹽の輸入あるは工業鹽としては特に良質鹽を必要とするが爲にして今後採鹽法、鹽田築造、運搬法の改良により盆々良質鹽の製造に努むるを要す又鹽專賣法に就きても其の範圍を内地のみに限らず之を關東州、臺灣、朝鮮をも含める大區域に擴張するの有利なるを説けり。

言及状況

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こんな論文どうですか? 本邦の鹽業(大正一四年四月五日大連聯合講演會に於て)(聯合講演大會, 滿鮮大會講演録),1925 http://ci.nii.ac.jp/naid/110004390221

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