- 著者
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小竹 佐知子
- 出版者
- 日本獣医生命科学大学
- 雑誌
- 日本獣医畜産大学研究報告 (ISSN:03738361)
- 巻号頁・発行日
- vol.54, pp.34-51, 2005-12-01
『アンネの日記 完全版』にみる食物関連事項をその内容から大きく6つのグループ(食糧の所有,食卓の団欒,不公平感,食糧の不足,食糧の腐敗,物価高)に分けた。隠れ家には,隠れ家生活の最後までコンスタントに何らかの食糧が運び込まれていた。しかし,品質劣化は免れず,隠れ家生活の中期以降,アンネは食糧不足・腐敗・物価高をはっきり認識して日記にまで書き起こしていた。また,小さな隠れ家内での3世帯の共同生活には,食糧を分ける際の不公平感を常に感じさせることとなっていた。