著者
吉田 博宣 坂本 圭児 河合 健
出版者
社団法人日本造園学会
雑誌
造園雑誌 (ISSN:03877248)
巻号頁・発行日
vol.51, no.5, pp.228-233, 1988-03-31
被引用文献数
1 3

京都市街地に孤立木として残存するニレ科の大径木について,所有者と周辺住民にアンケート調査を行い,その意識を調べた。所有者では社寺と民家などその立場の違いで,また,住民では残存木からの距離の違いで意識が異なることが判明した。所有者と住民では残存木に対する判定構造に違いがあるが,ともに「迷惑さ」と「歴史性」または「評価性」という相反する意識の均衡のうえで残存が維持されていることが考察された。

言及状況

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都市域におけるニレ科残存木に対する住民の意識について(昭和63年度日本造園学会研究発表論文集(6)) http://ci.nii.ac.jp/naid/110004661113 「歴史性」と「迷惑性(あるいは荘厳性)」という、いわば矛盾したふたつの感じ方の均衡のうえにその樹木の残存が維持れていくといえよう。

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