- 著者
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宮城 俊作
- 出版者
- 社団法人日本造園学会
- 雑誌
- 造園雑誌 (ISSN:03877248)
- 巻号頁・発行日
- vol.53, no.5, pp.13-18, 1989
- 被引用文献数
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2
近世都市に起源をもつわが国の歴史的市街地では, 近代以前の宅地割が限定的な土地経営のもとで大きく変動せず,「にわ」としてのオープンスペースと家屋群がコンポジションを形成する空間構成が維持されてきた。土地の高度利用を目指した明治中期から昭和初期の土地経営は, 土地所有単位の変更を伴わずに街区内部のビルトアップをもたらしたが, 昭和20年以後は宅地の分割譲渡を経て個別の更新がすすみ, 伝統的な空間構成が変質した。