著者
杉尾 邦江
出版者
社団法人日本造園学会
雑誌
造園雑誌 (ISSN:03877248)
巻号頁・発行日
vol.55, no.5, pp.91-96, 1992-03-31
被引用文献数
1 1

オーストラリア,ニュジーランドの植民地は,世界にさきがけて公園概念を取り入れた公園帯を創設した。これは近代的なグリーンベルトの歴史的発生であり,これまで発想者とその起源は謎とされていたが,造園雑誌53(5)311-316,1990で筆者が明らかにしたところである。本論は更に,計画思想と原理に影響を与えたと思われる知見を補足検証すると共に計画原理について考察を行った結果,創設者のE.G.クエイクフィールドの植民地政策的課題から考案されたとみる事ができた。また公園帯成立の歴史的発展課程の中で,クライストチャーチは公園帯に代わり,ハワードの田園都市のグリーンベルト則ちルーラルベルトの原型を生み出した。これらの公園帯は,今日でも健全に存続,機能している実態を明らかにした。

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こんな論文どうですか? オーストラリア,ニュージーランドに於ける公園緑地帯の成立と特質に関する研究(杉尾 邦江),1992 http://id.CiNii.jp/Tip9L
こんな論文どうですか? オーストラリア,ニュージーランドに於ける公園緑地帯の成立と特質に関する研究(杉尾 邦江),1992 http://id.CiNii.jp/Tip9L

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