著者
宮口秀樹 沖田 一彦 小竹 亜季 山田 典子 松田 弥亜子
出版者
広島県立保健福祉短期大学
雑誌
広島県立保健福祉短期大学紀要 (ISSN:13420070)
巻号頁・発行日
vol.4, no.1, pp.69-76, 1999-03
被引用文献数
2

片麻痺患者の身体イメージを理解することを目的に, 片麻痺患者29名にSD法による身体イメージの測定を行った。方法は, 川原ら(1991)が身体イメージの因子として抽出した5因子, 1.評価性, 2.活動性・俊敏性, 3.活動秩序感, 4.力量, 5.情動的感情的の中から片麻痺の表現に適すると思われた形容詞対の中から25項目選択した。測定は上肢と下肢にそれぞれ7段階の評価尺度を用いた。さらに, 身体のイメージを12色の色鉛筆で表現してもらった。結果は, 平均で見ると上肢を下肢よりもマイナスのイメージでとらえる傾向がみられた。また, 重い-軽いというような力量性を表す形容詞対でイメージが反映されやすいことが分かった。身体の色のイメージは上肢下肢とも赤系, 青系, 黒をイメージする者が多かった。下肢の機能と比較し上肢の機能は複雑であることがイメージの違いになった可能性が示唆された。国立情報学研究所で電子化

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こんな論文どうですか? <原著>脳血管障害による片麻痺患者の身体イメージ理解の試み(宮口秀樹ほか),1999 https://t.co/xoBf43IgDK 片麻痺患者の身体イメージを理解することを目的に, 片麻痺患者29名にSD法による身体イメー…

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