著者
吉畑 博代 本多 留美 沖田 啓子 綿森 淑子
出版者
県立広島大学
雑誌
広島県立保健福祉短期大学紀要 (ISSN:13420070)
巻号頁・発行日
vol.4, no.1, pp.129-135, 1999-03

音声言語の表出が困難な重度失語症者のために, コンピュータ上で視覚シンボルを操作して文を伝達する視覚的コミュニケーションシステムを作成した。このシステムには検索を行うためのボタンとして, 動作主を表す「人々」ボタンと, 名詞や動詞を表す「名詞」, 「動詞」ボタンを設置し, 「名詞」中のシンボルはC-VIC(Computerized Visual Communication System, Steeleら;1989など)の考えを参考に, カテゴリーごとに階層構造をなすよう構成した。文構成は各ボタンを開いて適切なシンボルを選択し, コンピュータ画面中央に配置した文構成場所に順序よく配列する方法で行うことにした。その結果, 本システムは(1)重度失語症者の文構成の学習手段, (2)AAC(Augmentative & Alternative Communication)として利用することが可能になった。今後本システムを重度失語症者に適用して, 学習手段ならびにAACとしての有効性について検討する。

言及状況

Twitter (2 users, 2 posts, 0 favorites)

CiNii 論文 -  <原著>重度失語症者のための視覚的コミュニケーションシステムの開発 http://t.co/hPD1oAoi33 #CiNii #文献管理 #後で読む
こんな論文どうですか? <原著>重度失語症者のための視覚的コミュニケーションシステムの開発,1999 http://ci.nii.ac.jp/naid/120001748897

収集済み URL リスト