著者
大塚 浩通 緒方 篤哉 寺崎 信広 小岩 政照 川村 清市
出版者
Japanese Society of Veterinary Science
雑誌
The journal of veterinary medical science (ISSN:09167250)
巻号頁・発行日
vol.68, no.2, pp.175-178, 2006-02-25
参考文献数
20

炎症性疾患に罹患した乳牛においてオゾン自家輸血(OAHA)が白血球ポピュレーションの変化に影響するかどうかについて調べた.11頭の慢性炎症性疾患(炎症群)と3頭の健康な乳牛(対照群)を用いた.炎症群では.OAHA後, 3から4日にかけて投与前に比べCD4^+/CD8^+比の明らかな上昇が見られ, CD14^+細胞数は徐々に減少して4日後には明らかな低値を示した.MHC class-II^+細胞はOAHA後に炎症群で徐々に減少し, 対照群では徐々に増加して14日には炎症群に比べ明らかな差が認められた.これらの知見からOAHA後の感染症の乳牛における免疫活性は健康な乳牛とは異なることが示唆された.

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