- 著者
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水戸 康夫
進本 眞文
内藤 徹
- 出版者
- 九州共立大学
- 雑誌
- 九州共立大学経済学部紀要 (ISSN:13402641)
- 巻号頁・発行日
- vol.97, pp.19-33, 2004-06-30
本論は、先手後手のある逐次手番ゲームにおいて、後手番のプレイヤーの選択行動に注目した。「被験者が実際に合理的な行動を選択するのか」について実験を行ない、実験の結果、必ずしも被験者は合理的な選択行動を行わないことを確認した。被験者が非合理な選択を行なう理由として、「負けることの忌避」動機が重要であることを見いだした。これは、「負けることの忌避」動機という感情要因が、より多くのボーナス点という理性要因よりも重視されうることを示唆している。